ぼくはきみになりたかった
いつも追いかけていたきみがいました。
きみはいつも輝いていて、ぼくはきみのようになりたいとおもっていました。
きみのようでありたいと。そう願ってながい月日がたちました。
ぼくはきみのようになれるでしょうか。なんどもきいたよね。
それでもきみはぼくと話つづけてくれたね。
いつだって話をきいてくれたね。
いつからかきみからも話をしてくれたね。喋るきみはあんがい厳しい。きみからの励ましだとおもって受け止めていた。
でも、ぼくの願いは届かないみたいなんだ。
いつしかきみはぼくを罵るようになった。いや、そう聞こえるのかな。
ぼくはきみのように輝きたいけど、出来なかった。でも、きみは出ていかなかった。
まだぼくと話すのか。なぜ居座るんだ。
ーーーぼくはきみの夢だから。
そうか、だからぼくはきみになりたかったんだ。
ーーーーーーーーーー
現実へと目が醒める。一体誰と話しているんだ俺は。夢の中で”夢”をみていた。起きていても夢はみている。どっちにしろ夢は見れるんだ。でもお前はなぜ今も襲ってくる。寝ている夢の中としてでも、現実の夢としてでも同じだ。なぜだ。